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東京大学発スタートアップで細胞量産技術の開発に取り組む株式会社セルファイバに新規投資を行いました

株式会社ファストトラックイニシアティブ(以下、「FTI」)が運営する投資事業有限責任組合は、「細胞ファイバ」技術(※1)を活用した細胞量産技術の開発に取り組む株式会社セルファイバ(本社:東京都江東区、代表取締役:柳沢佑、安達亜希、以下「セルファイバ」)への新規投資を実行いたしました。本ラウンドの資金調達総額は約8.3億円となります。

東京大学発スタートアップのセルファイバは、再生医療やがん免疫治療などを中心に注目されている「細胞医薬品」(※2)について、独自の「細胞ファイバ」技術により製造の合理化・大量製造を実現し、細胞治療が多くの人の手に届く社会を目指しています。セルファイバは今回の資金調達により、医療用細胞製造のための包括的な技術開発、グローバル事業展開のための人材確保、技術優位性を高めるための戦略的な知財網構築等を実施してまいります。

FTIは、人々の「いのち」と「くらし」を紡ぐため、バイオ・ヘルスケア領域での深いサイエンスの知見および強いビジネスのネットワークをもとに、グローバル規模での飛躍を目指すスタートアップを支援してまいりました。社会的に喫緊の課題である細胞大量培養技術開発に「細胞ファイバ」技術の強みを持って取り組むセルファイバを、経営戦略から研究開発、グローバル事業展開に至るまで支援してまいります。

<桐谷啓太のコメント>
革新的な細胞製造技術を開発するセルファイバの今回の資金調達ラウンドにおいて、シンジケートとして参画できることを大変光栄に思います。細胞の取り扱い、製造がボトルネックとなり開発費や製造原価の低減を著しく制限している現環境において、セルファイバの細胞大量培養技術が業界のゲームチェンジャーとなること、セルファイバの魅力的なチームがそれを成し遂げることを確信しています。FTIの持つ創薬領域の知見を活用し、この挑戦を全力で支援します。

セルファイバからのリリースはこちら

※1 「細胞ファイバ」技術:髪の毛ほどの細さの中空ハイドロゲル(※3)チューブ内に細胞を封入し、培養する技術。この技術を利用することで、品質の良い細胞を高い密度で培養することができ、細胞の製造プロセスを効率化することができる。
※2 細胞医薬品:細胞そのものを投与して、治療効果を期待する薬剤。
※3 ハイドロゲル:固体が水を吸い込んで膨潤し、それ自体に流動性がないもの。ゼリー、寒天、吸水性高分子などはハイドロゲルの一種。

<株式会社セルファイバについて>
設立年月:2015年4月1日
所在地:〒135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館1階
代表者:柳沢佑、安達亜希
資本金:474,600,000円
事業内容:細胞ファイバ技術を用いた、細胞大量培養ソリューションの開発
公式サイト:https://cellfiber.jp

<本件に関するお問い合わせ>
株式会社ファストトラックイニシアティブ
東京都文京区本郷4-1-4 Design Place α 8F
TEL:03-5842-3325 / FAX:03-5684-1060
担当:桐谷

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